ここではサナモア光線治療に使用するカーボンの組み合わせ方についてお話しします。
初めに知っておいて欲しいのは「ダメな組み合わせはない」ということです。
どういうことかと言いますとより適した組み合わせはありますが「ある組み合わせでは症状が悪化する」ということはありません。
なのでカーボン選びでもあまり迷いすぎる必要はありません。
最後にそこの部分をもう少し詳しくお伝えします。
目次
カーボンの種類
まず、カーボンの種類を知っておきましょう。
それぞれの特徴を理解すれば組み合わせ方が分かりやすくなります。
Aカーボン
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【赤外線】【可視光線】【紫外線】をほぼ均一に照射する最も多用されるカーボン。
AAの組み合わせでも使いますし、AB、AC、ADの組み合わせで使うことがほとんどです。
「全部を網羅した万能なカーボン」と覚えておいてください。
Bカーボン
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【赤外線】を多く照射するカーボン。
赤外線は体内の深いところまで到達し体を温めます。
その結果、痛みを和らげ、炎症を抑え、固まった筋肉をほぐし、血流を増加させて症状を改善します。
急な痛みや症状にも慢性的な症状にも有効です。
「温めることができるカーボン」と覚えておいてください。
Cカーボン
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【紫外線】を多く照射するカーボン。
紫外線と聞くと「体に悪い」と思う方が多いと思いますが、それはテレビやCMの影響を受けた結果です。
極端に浴びすぎも良くないですが、避けすぎもまたよくありません。
紫外線は透過力が弱く皮膚で吸収され体内でビタミンDを生産します。
特に皮膚疾患(アトピーや乾癬など)の症状には有効です。
顔に長時間照射するのは避け、気になる方は手のひらと足の裏に照射しましょう。
※ビタミンD、紫外線については別の記事で詳しく紹介します。
「皮膚トラブルに良いカーボン」と覚えておいてください。
Dカーボン
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【可視光線】を多く照射するタイプ。
可視光線は体のリズムやバランスを整える作用があります。
自律神経が乱れたり代謝やホルモンバランスの乱れを整えます。
「内臓に良いカーボン」と覚えておいてください。
組み合わせ方
それでは組み合わせ方をみていきましょう。
ここでは病名ごとに全てを紹介することはできませんので大前提をお伝えします。
基本的な組み合わせ【AB】
まずはABの組み合わせで間違いないです。
全部を網羅したAカーボンと温熱作用のBカーボンの組み合わせは万能です。
私の知っている治療院の先生でABの組み合わせしか使わないという方がいるくらい万能です。
有効な症状:発熱、炎症、風邪、喘息、高血圧、低血圧、動脈硬化症、糖尿病、痛風、頭痛、脳梗塞、自律神経失調症、アレルギー(花粉症など)、痙攣、咳、静脈瘤、いぼ痔、骨折、リウマチ、性病、鼻炎、緑内障、仮性近視、妊娠中、不妊症、更年期障害、不眠症、鬱病、癲癇、など。
冷え性や幹部を温めたい時の組み合わせ【BB】
冷え性やしもやけなど「体が冷えている」ことが原因の時は温熱効果の高いB同士を組み合わせます。
さらに、温めることで「痛みが和らぐ」効果があるので捻挫、打撲、打身なで痛めた場合にも使用します。
この場合には痛みが和らぐまで照射します。(長い時は2時間照射することもあります。)
有効な症状:冷え性、しもやけ、火傷、痛風、捻挫、神経痛、ぎっくり腰、ヘルニア、五十肩、肩こり、ひび、あかぎれ、眼精疲労、など。
皮膚トラブルの時の組み合わせ【AA・AC】
アトピー性皮膚炎など皮膚のトラブルに有効な組み合わせです。
しかし、Aカーボンにも紫外線が含まれているのでこの組み合わせでは初めは照射しません。
ABから初めて、AA、ACと移行させます。
距離も通常より離して照射するのがいいでしょう。
様子を見ながら調節してください。
有効な症状:傷、湿疹、蕁麻疹、かぶれ、皮膚の痒み、ニキビ、いぼ、乾癬、水虫、ふけ、わきが、など。
内臓と心のトラブルの時の組み合わせ【AD・BD】
胃が重い、下痢や便秘、その他の内臓疾患に有効な組み合わせです。
ADもしくはBDなのですが、Bカーボンを入れることで温めることができるのでどちらでも構いません。
有効な症状:食欲不振、(急性慢性)胃炎、胃潰瘍、食中毒、便秘、肝硬変、胆石症、下痢、嘔吐、(尿道・腎臓)結石、耳鳴り、白内障、月経異常、子宮筋腫、癌、など。
ちょっと特殊な組み合わせ【BC】
口や肛門など内臓とつながっている部分に有効な組み合わせです。
有効な症状:口内炎、できもの、床ずれ、静脈瘤、切れ痔、骨折、ヘルペス、など。
おすすめ照射方法
有効な組み合わせを紹介しましたが、私のおすすめは「少しずつ変えて照射する」方法です。
1つの組み合わせのカーボンだけを使用せず、他のカーボンもたまには使ってみるのがいいです。
例えば
①どうも内臓の調子が悪い:最初はABで照射してみて、たまにAC、BCにしてみる。
②汗疹があって痒い:最初はABで照射してみて、AA、BCでも照射してみる。
などなど
その中で自分に合っている、こっちの方が効果を感じたということがあります。
注意
初めにもお伝えしましたが、紫外線の多いCカーボンの使い方には注意が必要です。
体に悪いというわけではないのですが、日焼けと同等の症状で皮膚が黒くなる場合があります。
ですのでCCの組み合わせでは使用しません。
ACの組み合わせの時が一番紫外線が強いのでまずはABで照射、続いてAA、それからBC、最後にACと紫外線量を調節しながら、様子を見ながら照射してください。
ただ心配する必要はありません。
紫外線は皮膚トラブルに有効ですのでCカーボンの効果は非常に大きいです。
効果を知り、しっかりと使用してください。
まとめ
ではまとめていきます。
基本的にはAB。
温めたい、痛みをとりたい時はBB。
皮膚トラブルの時はAAからAC。
内臓に問題がある場合はADかBD。
こんな感じで覚えておきましょう。
さらに詳しく、病名などで検索したりしたい場合は「光線療法学」の本を参考にしてください。
Amazonや楽天で購入できます。
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